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本 図工準備室の窓から 窓をあければ子どもたちがいた

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本-図工準備室の窓から 窓をあければ子どもたちがいた
著者: 岡田淳 (作)
定価 ¥1,512(税込)
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商品情報

出版社名
偕成社
発行年月
2012年 11月
ISBNコード
9784030034006
版型
--
ページ数
239P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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岡田淳 OFF

内容紹介

38年間、図工教師を続ける一方で『二分間の冒険』をはじめ、数々の独創的なファンタジーを発表し続けた作家の、創作の泉は、小学校にあった…偕成社ホームページで3年にわたり連載されたエッセイ+書きおろしエッセイ7編。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

目次

はじめに、そして『手と人』のこと/六十才は悲しいか?/最初の図工準備室/迷路のなかで天使の声/シバタさんのつっかけ下駄/あやしい人物/天然の守護天使/ある小学校のお話/戻らない日々/鼻歌まじりにはかなわない〔ほか〕

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: こたろう 投稿日:2013/08/26

児童作家の岡田淳さんは三十八年間、小学校の図工の先生でもありました。

「こそあどの森」をはじめ、素晴らしい物語を書かれている、ぼくの尊敬する(いつもは私と書いていますが、今回はぼくでいきます。年上の岡田さんもぼくと作中でかかれているので)児童作家の岡田淳さんは定年されましたが、それまでは西宮で小学校の図工の先生をされていたそうです。大学も教育学部の美術科を出ておられて、挿絵も自分で書かれた作品が多くあります。
その岡田さんが先生をされていたころの体験をつづった一冊です。

図工の先生というのは、私は教えていただいたことはないのですが、なんだかおもしろそうだなと無責任に思ってしまいました。
絵や工作を専門に教える先生。それも小学生が相手だと遊びの要素もたくさん取り入れて、
わくわくどきどきしながら
①絵をかくことが好きになること
②ぼくはやったぞと、と思えること
③あの子やるなあ、と思えること
そういう体験をさせることが課題だと、書かれているのです。いかにも楽しそうではありませんか。

最初に実際に勤められた当時の図工準備室の写真や子供たちの作ったユニークでカラフルな作品たち、そして図工の先生は校内の絵描きでもあると、実際にトイレに書かれた青空と雲に浮かぶ本などの絵、また校舎の柱に書き込んだスイッチのだまし絵なども載せられています。(実際に夜、警備員さんがよく騙されたそうです)

だまし絵の例もあるように、岡田さんは関西のりのしゃれっ気をもったひとでもあります。ある学校で図工室がトイレと通路をはさんだ位置にあり、放課後低学年の生徒がトイレに肝試しにやってきて
「さんばんめーのー、はーなこさーん。」と呼ぶのだそうです。
「何が三番目なのか知らないが、ぼくにはサービス精神というものがときどきあって、気がむくと裏声でかすかに返事をしてやるのである。
『は~~~い。』
かわいいものである。低学年の子は試すはずの肝がつぶれて、先争って逃げ出すのであった。」
三番目は入ったところから三つ目の個室の意味だと家人が申しておりましたが……

阪神大震災のときは図工室の真上の教室が遺体安置所になり、遺体が運び出された後も線香のにおいが消えなかったそうです。誰かがリンゴを置くといいと言い、次の日見ると、木の床がむきだしの教室の中央に、赤いリンゴがひとつ置かれていたそうです。

ビー玉のジェットコースターという章では、紙でコースを作りビー玉を転がすという単純にして奥の深い遊びを考え毎年教材として用いられたそうです。その中で失敗作とも言うべき作品が思わぬ効果を上げた例をあげられています。

コースを長くしようとして傾斜がゆるくなりビー玉が途中で止まってしまった子が、思いついてもう一つ転がしてみると、つかえて止まる、もう一つ、もう一つと転がして四個目がこつんとあたると最初のビー玉が勢いで転がりだしたそうです。それをみて彼は覆いをその部分にかぶせてトンネルにしたそうです。
そうすると、赤いビー玉が転がりだし、トンネルに入るとカチンと音がして、まったく同じスピードで青いビー玉に変身して出てくるのだそうです。失敗が転じて大成功。大うけの作品になったそうです。
「失敗というのは、もしかすると誰も思いつかなかったアイデアの第一歩かもしれない」そう岡田さんは書きます。

こんな先生に教えてもらった生徒は幸せだなと思い、またあの岡田さんの豊かな物語の秘密は子供たちとの真摯なふれあいにあったのかなと、感じたりもしました。

どうもぼくは、好きになった作家さんの書かれたものをみんな読みたがる傾向があって、エッセイも好んで読みます。それは考えてみるに理解力の不足を周辺の知識を増やすことで補おうとする、ある意味涙ぐましい努力(?)なのかもしれません。
今回も岡田淳という児童作家が読む前よりも、より親しく思えるようになりました。
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