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本 ゼロ・アワー

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本-ゼロ・アワー
著者: 中山可穂 (著)
定価 ¥1,944(税込)
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商品情報

出版社名
朝日新聞出版
発行年月
2017年 02月
ISBNコード
9784022514547
版型
127×188mm
ページ数
322P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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中山可穂 OFF

内容紹介

殺し屋に家族全員を殺され、ただ一人生き残った少女は復讐を誓う。
その男にたどり着く手がかりはタンゴとシェイクスピア。
東京とブエノスアイレスを舞台に、“ロミオ”と“ハムレット”の壮絶な闘いが幕を開ける。
アルゼンチン軍事政権時代の暗黒の歴史を絡めた復讐劇はどこへ向かうのか?タンゴのリズムに乗せて破滅へとひた走る狂気のような疾走感、切なく痛ましい殺し屋としての宿命。
美しく、激しく、圧倒的な切なさが胸を撃つ、著者新境地のノワール長篇。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: まーち 投稿日:2017/03/24

孤独な殺し屋たちのタンゴ

コードネーム・ハムレットは、凄腕の殺し屋である。彼の任務は、ある一家全員の殺害だった。
ところが、二つの理由で、彼の計画が狂うことになる。
一つは、バレエの合宿に参加していて、10歳の娘・広海が不在だったこと。
そしてもう一つは、<アストル>という名前の飼い猫である。
アストルに飛びかかられたハムレットは、顔をひっかかれてしまう。
アストルの爪の中に、彼の皮膚が残ってしまったことを恐れたハムレットは、アストルを連れ去るという選択をせざるをえなかったのだ。
というのも、ハムレットは、無駄な殺害を好まず、猫を殺すことができなかったのである。
しかし、彼のその選択が、彼を窮地に追い込むことになるのだ。


一方、ただ一人生き残った広海は、引き取り手がなく、警察が必死で捜しだした、彼女の祖父・新垣龍三に引き取られることになる。
龍三と広海の父親とは、絶縁状態になっていて、龍三は、息子が結婚したことも、子どもが生まれたことも知らないような状態だった。
広海は、そんな祖父との暮らしを選択し、祖父が住む、アルゼンチンへと旅立ったのだ。


クリーニング店を営む龍三と広海の関係に亀裂が入ったのは、広海がブエノスアイレスに来てから4年ほど経った頃だった。
彼女は、龍三の不審な行動が気になり、彼のことを探り始めたのである。
そして彼女は、とんでもないものを発見してしまったのだ。
その後、龍三を問い詰めた彼女は、祖父から、アルゼンチンの軍事政権時代の、残酷な話を聞かされ、祖父の、隠された過去を知るのだった。


実は龍三、家の窮地を救うため、殺し屋をやっていたのである。
そして、龍三の過去が、広海の一家殺害事件へとつながってしまったのだ。


龍三は、広海の家族を奪ったハムレットの殺害のために動きだしていた。
そして、先の長くない龍三のあとを引き継げるようにと、広海までもが、龍三から、殺し屋とタンゴの教育を受けることになり・・・


この作品で重要な役割を果たすのが、アルゼンチンタンゴである。
ハムレットは、大のタンゴ好きで、『タンゴ・ゼロ・アワー』という曲が、彼の殺しのテーマソングのようになっていたほどだ。
「ゼロ・アワー」には、午前零時という意味のほかに、「絶対的な終わりであると同時に絶対的な始まりの時間」という意味もあるようだ。
彼は、そんな午前零時にターゲットを殺したいと思っていた。


この作品、さまざまな殺害シーンで、タンゴが踊られている。
最後の殺害シーンでは、不覚にも、涙が出そうになってしまった。
後にも先にも、殺害シーンでこんな気持ちになったのは初めてだと思う。


家族を喪った広海、ある理由から、離婚して、一人、アルゼンチンで暮らし続けてきた龍三、そして、10年間も、アストルを常に連れていたハムレット。
3人の、孤独な殺し屋たちは、何を思ってタンゴを踊るのか。


ハムレットの属する組織は、コードネームが、全員、シェイクスピアの作品の登場人物の名前になっていることからもわかるように、シェイクスピア作品と絡めているところがうまい。
さらに、アルゼンチンの、残酷な軍事政権時代についても知ることができる作品だった。


3人の孤独な殺し屋たちをめぐる、憎しみの連鎖を描いた、切なく、激しい物語だった。


ただ、気になったのは、ハムレットを追っていた、刑事の沢渡玲が、途中から、全く登場しなくなってしまったことと、組織のボスである、コードネーム<キング・リア>が何者なのかということである。




余談だが、作品の中で出てくるパスワードが、シェイクスピアの生年と没年をつなげたものなのだが、「15641616」→「人殺しいろいろ」というのにはびっくりだった。
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