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本 私をくいとめて

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本-私をくいとめて
著者: 綿矢りさ (著)
定価 ¥1,512(税込)
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商品情報

出版社名
朝日新聞出版
発行年月
2017年 01月
ISBNコード
9784022514455
版型
127×188mm
ページ数
222P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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綿矢りさ OFF

内容紹介

黒田みつ子、もうすぐ33歳。
一人で生きていくことに、なんの抵抗もない。
だって、私の脳内には、完璧な答えを教えてくれる「A」がいるんだから。
私やっぱり、あの人のこと好きなのかな。
でも、いつもと違う行動をして、何かが決定的に変わってしまうのがこわいんだ―。
感情が揺れ動かないように、「おひとりさま」を満喫する、みつ子の圧倒的な日常に、共感必至!同世代の気持ちを描き続けてきた、綿矢りさの真骨頂。
初の新聞連載。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: まーち 投稿日:2017/02/09

「おひとりさま」の幸せさがし

この作品、どうやら、評価が分かれるようだ。主人公の黒田みつ子(アラサー独身一人暮らし)が、「A」という、脳内に作り出したもう一人の自分と語り合うというのが、受け入れられるかられないかが、評価の分かれ目なのだろう。
個人的には、結構楽しく読むことができた。
というのは、おそらく、みつ子という女性が、自分と重なる部分があったからだと思う。
私は、もう一人の自分と語り合ったりはしないが、「一人が好き」「でも、ひとりぼっちは不安」という微妙な心理が、とても理解できるのだ。


「A」というのは、みつ子がつけた名前なのだが、「Answer」の「A」ということである。
みつ子は、「A」のアドバイスに従って行動していくのだが、過去には、痛い失敗もあったようだ。


そんな彼女は、ひょんなことから、勤め先の会社に出入りしている、多田という青年と付き合いが始まる。
といっても、恋人というわけではなく、近所に住んでいるということがわかったので、手料理に飢えている多田に、たまに、料理をおすそ分けするという間柄だ。


みつ子は、大学時代の友人で、イタリア人と結婚した皐月に誘われ、イタリアに旅行に行ったりもする。
その後、多田と交際することになるのだが、彼の急接近に、激しく動揺してしまったのだ。
私もそうなのだが、みつ子は、人との距離感をつかむのが苦手なのである。
「おひとりさま」生活に慣れてしまっていた彼女にとって、久々にできた恋人に対し、どう接したらいいのかわからなくなってしまったようだ。


「私にとっての自然体は、あくまで独りで行動しているときで、なのに孤独に心はゆっくり蝕まれていって。その矛盾が情けなくて」


そんな彼女の心を、「A」は、優しく解きほぐしてくれる。


しかし彼女は、最後には、「A」と決別する決意をするのである。
作品の中では書かれていないが、おそらく、彼女は、自分自身で気付いたのではないだろうか。
「A」というのは、自分の心の奥底にある、自分自身の本当の気持ちなのだということに。
自分で、どうしたらいいか悩んだり迷ったりした時に、自分を後押ししてくれる何かを求めていたのではないだろうか。
それは、一人でいる時にしか、「A」は現れないということからも想像できる。


アラサー「おひとりさま」女性の、微妙な心理を、もう一人の自分との対話という形で描いていくという作品で、個人的には結構楽しく読んでしまった。
さまざまなものの描写が生き生きとしているのも、さすが、芥川賞作家だなという感じだった。
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