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本 カフカ寓話集

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本-カフカ寓話集
著者: カフカ (著)
池内紀 (編訳)
定価 ¥777(税込)
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商品情報

出版社名
岩波書店
シリーズ名
岩波文庫
発行年月
1998年 01月
ISBNコード
9784003243848
版型
--
ページ数
243P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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カフカ OFF
池内紀 OFF

内容紹介

「カフカ伝説」といったものがある。
世の名声を願わず、常に謙虚で、死が近づいたとき友人に作品一切の焼却を依頼したカフカ―。
だが、くわしく生涯をみていくと、べつの肖像が浮かんでくる。
一見、謙虚な人物とつかずはなれず、いずれ自分の時代がくると、固く心に期していたもの書きであって、いわば野心家カフカである。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: tsubasa 投稿日:2011/05/04

カフカは「透明」な作家だと思…

カフカは「透明」な作家だと思う。多くのタイプの人間に投影を許すであろう「薄さ」がある。ならばカフカは鏡なのかもしれない。鏡像であり虚像であるカフカの世界は同語反復的に展開する。

『城』や『審判』などは一点を除いて全てが明確に描写されている。人物の心情ですら明瞭である。一点とは他者の欲望である。つまり「城」や「裁判所」の意図だけが徹底的に隠蔽されている。

カフカの代表作を読む時、爽やかに分節されたテリングはいつしか強迫反復の様相を呈していることに気付く。我々はあの不可知の一点からの侵入を受けることになる。記号的な文体へ侵入してくる欲望。

本書はもちろんカフカによって書かれたものであるが、あまりに短すぎて単行本化できなかったものを訳者の池内氏が編んだものである。池内氏は他のカフカ論者と違ってカフカの「穏やか」な面を見せてくれる。そんな池内氏が「寓話」とカテゴライズした作品集であるので、本書を読んでカフカのイメージが変わった。

また、カフカが描いたイラストも掲載されているのだが、これが実に味がある。

僅か200ページ強の本書に収められた話は30話もある。掌編と言うにもあまりにも短い作品も多い。ある意味、詩や箴言に近いかもしれない。ただし、「寓話集」なので動物が主人公だったりするものが多いし、場所や時代設定が明確な作品は少ない。

「ままならない世界」をやはりカフカは描く。でもどこか諦念とは違う気がする。「他者」の欲望に奔らされる主体を描きながら、そこに完全に没入していない視点がある。

ニヒリスティックではない。抗えない「他者」に対してそれを描く試みを維持することで視点をずらしニヒリズムにも実存主義にも陥らない。故にカフカは「作家」でなければならなかった。カフカは常に地に足を着けた職を持っていた。けれども生活人カフカと作家カフカは解離してはいない。寧ろ必然的な人生にも思えてくる。

(以下訳者あとがきから引用)
「カフカ伝説」といったものがある。世の名声を願わず、常に謙虚で、死が近づいたとき友人に作品一切の消却を依頼したカフカ――。だが、くわしく生涯をみていくと、べつの肖像が浮かんでくる。一見、謙虚な人物とつかずはなれず、いずれ自分の時代がくると、固く心に期していたもの書きであって、いわば野心家カフカである。
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