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板尾日記8発売!板尾創路さんインタビュー

板尾創路(いたお いつじ)

1963年大阪府生まれ。86年お笑いコンビ130Rを結成。芸人としてバラエティ番組などに出演する一方、映画やドラマ、舞台に多数出演し、俳優としても活躍。
主な映画出演作は、『ナイン・ソウルズ』(03)、『大日本人』(07)、『さや侍』(11)、『電人ザボーガー』(11)、『私の奴隷になりなさい』(12)など。
監督作品として『板尾創路の脱獄王』(09)、『月光ノ仮面』(12)があり、各方面から高い評価を受けた。

TV・映画・舞台などで活躍されている板尾創路さん。
ミステリアスで、あまり日常を感じさせない雰囲気を持つ板尾さんが、365日つけている日記が公開されています。
それが、今年で8冊目を迎えた「板尾日記」(リトルモア刊)です。
そこで、今年発売された「板尾日記8」に書かれている2012年の振り返りと共に、日記を書くことの魅力などを板尾創路さんにインタビューしてきました!

女性の読者からは「結婚したくなる」と言われることが多いです

――― 今回出版された「板尾日記8」には、2012年の出来事が綴られていますが、板尾さんにとって2012年はどのような年でしたか?

そうですね、去年は嫁さんが妊娠して、子供が6月25日に生まれたんで妊娠と出産がメインだった年でしたね。
あと、映画(※1)も公開されました。

――― 「板尾日記」が出版される前に、一度内容を読み返されると思いますが、「2012年はこんなことがあったなぁ」と改めて感じられたような出来事はありましたか?

1月くらいは、ドラマが結構忙しくて、ヘビーな撮影やったんで大変やったなーっていうのがありましたね。
なかなか文章では表せられないくらい大変でした。

――― 日記を8年間公開されてきたことで、読者の方からどういった反応を得られることが一番多いですか?

「奥さんと仲が良さそう」とか、独身の女性からは「結婚したくなる」って言われることが多いですね。

――― 日記を始めた当初から現在に至るまで、書き方などご自身で何か変化を感じられたことはありますか?

自分ではそんなに意識はしてないですが、まぁでも、最初の頃はわりと1行2行とか、それぐらいの量だったんですけど、1日の量は増えたかなっていうのはありますね。

――― 日記は決まった時間に書かれているのでしょうか?

時間はそんな決まってないですね。
だいたい寝る前とか、1日が終わったときに書いてます。

――― 日記を書くにあたって、これだけは書かないようにしようとか、こういうことを書こうとか、特に気をつけていることはありますか?

とりあえず、書いているときは何も考えてないですね。うまいこと書こうとすると、考えないといけないので。
読み返してみると自分でも、何のこと言ってるかわからないときもありますけど、そうしないとリアリティも出ないので。

――― 「板尾日記」がここまで長く支持されてきたことに関して、板尾さん自身はどう感じられているのでしょうか?

僕自身はあんまり人にプライベートを話すこともないし、世間的には何を考えてるかわからない人間だと思うので、リアリティのある日記があると、僕に興味がある人は読みたいのかなっていうのはありますね。

――― 出版された後で、前の巻を読み返されたりすることはあるのでしょうか?

僕はほとんど無いですね。
人の名前とか買った物のお店とか、そういうピンポイントで「あの頃やったかな」と調べてみたりはするけど、あんまり読み返したことはないです。記録として役立つなとは思います。

(帯文は)今年を象徴できることがいいなと思っています

――― 今のノートとシャープペンシルで日記(原稿)を書くというスタイルは、ご自身で提示されたものなのでしょうか?

提示というか、そんなたいしたものではないですけど(笑)、最初に書き始めたスタイルがこれだったので、そのまま続いているという感じですね。

――― 今回の8冊目に掲載されている写真ですが、どのようなテーマで撮られている写真なのでしょうか?

テーマというか、僕はカメラマンさんにお願いしています。
特に要望とかは出していないです。

――― 撮影場所などは指定はされているのでしょうか?今回はよく行かれるお店での写真もありましたよね。

僕から指定はしていないですね。
今回はお店の近くに集合したこともあったので、お店に電話したら撮りましょうかという話になったので。
これは当日決めた感じです。

――― 今回の写真で一番のお気に入りの写真はどれになりますか?

そうですね、表紙の写真なんかは、ストレートでいいと思いますね。

――― 今回の帯文についてですが、どのような思いが込められているのでしょうか?
(帯文:生きているということは、とても素晴らしいこと。生きていくということは、とても辛いこと。)

何をっていうことはないんですけどね、今年を象徴するようなことであればいいなぁと思って考えています。

ファンの方は身内のような気持ちで心配してくれます

――― 出版をしたいという気持ちは、前からあったのでしょうか?

本を書きたいというのは特になかったです。
どちらかというと書くのは好きじゃないというか・・・あんまり楽しいとは思わないですね。
脚本は別ですけど、小説とかエッセイとかは思わないですね。

――― 奥様に感想を言われることはあるのでしょうか?

何も言わないですね。
渡しているわけではないですけど、本ができたら家に何冊かありますが、特には何も言わないですよ。

――― ファンの方は「板尾日記」を通じて、板尾さんのことをより身近に感じられるのではないかなと思いましたが、ファンの方の反応が変わられたとかはありますか?

自分の作品や仕事を応援してくれる人が、こういうふうに考えて仕事してたんだなとか、こういうことが現場であったんだなとか、そういうことは本を読むとわかるので、おもしろいみたいですね。

あと、たまに言われるのは、私生活や仕事のこととかを毎年読んでいると、他人だけど身内のような気持ちになって、ドキドキ、ハラハラしたり、心配してくれたり、そういうことを含めて気になると言われたことはありますね。

自分で書いているものだから信用ができる

――― 日記を書くことに関するオススメはありますか?

自分の気持ちの記録というか、行動の記録というか、年数が長く続けば、過去のことや特に感情なんて忘れてしまうので、そういうのをその日のうちに書きとめておくと、自分が客観的にわかっていいと思います。

――― 板尾さんから見た、板尾さんの客観的な姿とは?

意外と社交的で、真面目なところもありますね。だらしないとこもあったり。
楽しそうな人生だなと思いますね。

――― これから日記を書こうかなと思う人がいた場合に、続けるためのコツはありますか?

やっぱり1年は続けてみないと、なかなか良さはわからないかなと思います。
面倒くさいとは思いますけど、まずは1行2行でもいいし、人に見せるものでもないので、素直に、考えこまずに時間かけずに毎日書いていけば、書いててよかったなと思う瞬間があると思いますね。

――― 日記を読み返してみて、当時の自分と今の自分が違うなと思うようなことはありますか?

こんなことで怒ってたんやとか、これはいかんなとかは思いますね。
反省したりすることもありますし・・・自分の心の狭いところや、広いところも見えますね。

――― そういった発見があることもおもしろさだったりしますか?

そうですね、人はなかなか正直には言ってくれないので。
自分で書いてるから信用できるところもありますしね。

――― 9冊目もすでに書かれてると思いますが、将来は何冊目まで続けたいというような展望はありますか?

あまり考えてないですが、このままいけば続けられるかなとは思ってます。
需要があるかどうかっていうところもあるでしょうし、そこは僕が決めることではないので。

――― ミステリアスな雰囲気があると思っていたけれど、日記を読むことで人柄が見えたり、こんなことがあったんだな、来年もまた読みたいなと支持されて、今後もずっと続いていくのかなと思うのですが、いかがでしょうか。

どんな人でもそうだと思いますが、何年も日記を書き続けていけば、それがたとえ誰かの人生だとしても、それが物語というか・・・自然にたぶん、脚色しないでも楽しめるものになるんじゃないかなとは思いますね。

――― ありがとうございました!

※1 2012年1月に、映画『月光ノ仮面』(板尾創路さん主演・監督作品)が公開された。

終始、穏やかにインタビューに答えてくださった板尾さん。
「板尾日記」では、板尾さんの日常生活での出来事の他に、仲間や仕事への思い、家族への温かい想いが綴られていて、「結婚っていいものだな」と感じたり、「自分が子供の頃は、お父さんにこう想ってもらっていたのかな」と考えてじーんとしたり・・・。
板尾さんの日常を追っていると、日常で感じた何気ない幸せは、時間が経過すると忘れがちだけれど、こうして日記という形で記録を残していくと、いつか読み返したときに誰かに感謝できたり、自分は幸せな環境にいることに気づけるきっかけになるなと思いました。

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