今回、脱力系BOOK 『チョイス24』の著者であり、大人気CGアニメ「Peeping Life」のクリエイターの森りょういちさんにインタビューしました!
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■ プロフィール ■
森 りょういち (モリ リョウイチ)
1983年生まれ、福岡県出身。
クリエイティブ制作会社「株式会社FOREST Hunting One」の代表を務め、
今後の活躍が注目される若手実力派クリエイター。
代表作である脱力系CGアニメ『Peeping Life』が「デジタルコンテンツグランプリ」にて審査員特別賞受賞。
日常を切り取ったような脱力感が人気を博し、約30万枚のヒットを記録。現在、第3弾まで発売されている。
「昨日まで、この世界になかったモノ。」をコンセプトに、枠に囚われない作品を生み出している。
◆ 著書 『
チョイス24
』
◆ 『チョイス24』 特設ホームページ
http://www.choice24.jp/
◆ ブログ 『
Ryoichi Mori Blog
』
今回『チョイス24』を出版の経緯を教えてください。
『Peeping Life』という脱力系と言われるCGアニメーションを作ってまして、主にヴィレッジヴァンガードさんで展開しており、それがジワジワと若い方々を中心に「これおもしろいね」と広まりました。
そのヴィレッジヴァンガードさんのお店で、担当の編集者の上司の奥さんが『Peeping Life』を見つけて、興味をもってくれたことがきっかけで、本を出すことになりました。
(上司に)「大至急声かけろ」と言われました。森さんが(他社に)取られちゃうと(笑)。
その時はまだ森さんは取られてなかったんですね。
『チョイス24』表紙カバーに僕の写真があるんですが、たまたまその写真を撮ってくれた友人と水炊きを食べているときに、ちょうど電話がかかってきまして、二つ返事ですよ!
その時はまだ何やるか決まってなくて・・・。
でもアニメーションとは違う何かで表現したかったので、本を出させていただくのであれば、喜んで!という感じでした。
ということは、本の内容はこれから(編集の方と)一緒に考えていこうとしたんですね?
基本的には森さんにお任せでした。
結構自由に、何でもいいので面白いアイディアあったらくださいと言われてました。
そうなんですね。この本のチョイスしながら読み進めていくというアイディアは森さんが考えたものなんですか?
そうですね。どうせ読んでいただくなら、立ち読みでぱらぱらと読んでもらうのはもったいないですよ。
手元に置いておこうかなとか、何度も端っこが擦り切れるくらいお友達と一緒に読んでもらいたいですね。
「お前もやってみろよ!」と友達に進めたりしてくれるのが、理想です。
こっそり学校に持って行って先生の目を盗んで、読んだりとか・・・(笑)それを狙ってます。
なるほど。立ち読みで終わるにはもったいない本なんですね、この本は。
そこからコミュニケーションの話題になったらいいなと思いました。
この“脱力系”というジャンルにはもともと興味があったんですか?
堅苦しいものは苦手だから・・・という理由があるのかなと思いましたが・・・。
実は、逆だったんですよ。
大学3年生の頃、オリジナルの映像作品を自主制作していたんですが、その頃はガチガチのちゃんとした真面目な映像作家を目指してました。
起承転結のある作品で人を感動させようと思ってたんですけど、ある時から吹っ切れまして・・・・(笑)
何かあったんですか?
別に(自主制作は)仕事じゃないんですよ。
なのになんでこんなに凝り固まってんだろうって、嫌気がさして・・・。
失敗したって、下手のことしたって怒られないわけです。ちょっと力抜いてみようと、絵コンテ、カットなしの5分間1カットのものを作ってみたんです。
あと、たまたま演劇に触れる機会があって・・・
演劇ですか?
そうです。イッセー尾形さんの一人芝居を観にいったんです。
その頃、気持ちも切り替わってて、映像以外のものにも触れてみようと思って、たまたまネットで一番近い時期にやってる演劇をさがして、それがイッセー尾形さんの一人芝居だったんです。
全く知識なく観にいったんですけど、それがとても面白かったわけですよ。
その一人芝居が終わって、アンケート書いて、感想書いて、住所を書いたら、DMが届くんですね。
それで、次回作のお知らせが届くようになるんですが、そのDMに「演劇ワークショップありますよ」ってあったんで、これ面白そうと思って、観に行ったんです。
というのはお芝居の演出方法ってどんなものかなっていう興味で行ったんですが、それが衝撃的なものだったんです。「こーやってお芝居はできるものなんだー」って演出方法をインプットしたんですね。
インプットしたら、アウトプットしないと気がすまないのでこれを何か形にしようと思いました。
自分にはCGアニメーションがあるということでこれと組み合わせてみようと・・・・
ではCGアニメーションで表現しようと思って作ったのが『Peeping Life』なんですね?
そうです。 『Peeping Life』の前身の『EACH LIFE』というのがあるんですが、それを大学の卒業制作で作りました。
それを(企業に)売り込みして、これを商品化しましょうと声がかかり、名前も新たに『Peeping Life』にして、DVDができたんです。
そうなんですね。おもしろいですね。まさか演劇から『Peeping Life』出来たとは思いませんでした。
イッセー尾形さんの一人芝居がこの脱力系DVDのができたきっかけだとは・・・。
今ではイッセーさんの事務所の方も認めてくれていますよ。
この『チョイス24』を読んで思ったんですが、人間観察をしてアイディア(ネタ)が生まれてくるんですか?
それとも身近にいる人を参考にしているんですか?
身近にいる人ではないです。(登場人物のモデルは)イメージ半分、実際街中でみた人半分です。
散歩するのが好きなんで、よく街をぶらぶらするんですけど、面白い、特徴のある表情をされている方が通りすぎるわけですよ。
その一瞬の表情から、「この人はきっとこんな性格なんだろうな」とか「こうゆうことをしゃべるんだろうな」と漠然としたイメージが湧いてきて、それをみんなに話して、登場人物を作り上げていくんですよ。
なるほど。例えばアキバ系の登場人物も秋葉原で見かけて、イメージして作り上げたんですか。
(本の帯に描かれているアキバ系の人物のイラストを指差して)
実は、オタクの方、大スキなんですよ!
『Peeping Life』をやっていた時に『電車男』などで秋葉原が注目されだしたタイミングで、結構テレビでもオタクの方が出てて、メディアが面白がって取り上げてた時代があったんですね。
オタクの方が(テレビに)出てたら必ずチェックしてたんです。
それはなぜかというと、彼らは凄いんです。自分の好きなものに対して(アピールを)ストレートで包み隠さないですよ。
どのくらい好きかの自慢大会ですよね。
自慢してるし、堂々としてるし、とても幸せそうだなと思って・・・。
でもただちょっとコミュニケーションが下手な方や人と話すのが苦手な方もいたりするのですが、
大好きなアニメのTシャツを着て、街を歩くって普通できないじゃないですか。
オタク根性というか、オタクの方のポリシーに惹かれたんですか。
そうですね。そのオタク文化を研究していた時期があったんですよ。おのずとしゃべり口調も習得して・・
『Peeping Life』の声も森さんがされているんですよ。
そうなんですね。アキバ系の方は今でも秋葉原にいますよね。秋葉原に行けば、見かけます。
でもここ最近激減してるんです。
さすが、オタク研究家(笑)。
今のオタクの方っておしゃれなんです。隠れオタクではないですけど、普通にスタイリッシュな格好してるんです。
なのに、アニメ大スキで。
昔の生粋のアキバ系はあまり見かけないです。
ちなみにオタクの方以外で今注目している人はいるんですか?
今注目しているのはOLさんかな。
OLさんのどこに注目しているんですか?
お昼休みのランチの時の時間の過ごし方とかですね。面白いです。
大体、カップパスタみたいな食べつつ、転職雑誌見ながら、別に転職する気もないのに眺めてるんですよ。
きっと、今いる会社と比べているのかな。そんな感じで想像してます。
これからやってみたいことはなんですか?具体的に教えてください。
いろいろやりたい事はあります。例えば電子書籍とかこれから面白くなるのかなと思ってます。
文字がメインなんだけど、映像を中に挟んだり、今までできなかったコンテンツを作ることができると思ってます。
『チョイス24』の電子書籍化は考えているんですか?
この本は電子書籍に向いているんですよ。ボタンを押して、選択の答えのページに進むという動作ができますからね。
それをこの本はあえてアナログで読者にやってもらうんです。
(電子書籍とは違い)ボタンを押すかわりにページをめくるという動作が必要ですよね。
中学校の先生が「電子辞書を使うな。ページをめくることに意味があるんだ。」ってよく言うじゃないですか。
だからあえて“紙”なんですか。
そうです。僕はそこが面白いと思いました。
なるほど。紙の本だと、自分の結果以外の答えも知れて、それはそれで面白いですよね。
どの選択で自分とは違う答えに進むとあの結果が出るんだろう・・・とか。
さっき電子書籍は面白いと言いましたが、そういう意味で(紙の)本もまだまだポテンシャルが高いと思います。
『チョイス24』はたくさんの場面で選択しながら進んでいくものですが、実際、森さんも日頃選択を迫られることはよあるんですか?
僕は監督でもありますし、会社を持ってたりするんで、決断は早くしないといけないんですけど、(早く選択が)できないんです。
自分の考えを整理するのに一日二日かかっちゃうんです。他の人の意見を聞いてこうだなーって思いつつ、布団の中でずっと考えるんですよ。
それで一日経ったら、「俺こっちだ!」と自信を持って言えるんです。
パッパッと決めることはできないタイプなんですね。
本当はそうしたいんですけどね。憧れです。日々訓練です。
なかなか、すぐに決めるということはできないものですよね。
ですから、この『チョイス24』でみなさんも訓練していただきたいんです!リセット効きますからね(笑)。
実際人生では(リセットは)出来ませんから。
最後に読者のみなさんに一言お願いします。
サクっと手に取っていただいて、軽い暇つぶし程度に読んでいただきたいです。
女性の方は特別なことがない限り一生女性です。中学生の方は大人になっていきますが、今のところまだ中学生です。
だから今の自分しかいないので、他の人生を体験することはなかなか難しいのですが、
(この『チョイス24』では)それがほんの5分くらいで垣間見れるんです。
なので、ちょっとした息抜き程度にプチ人生を体験して、面白ければクスクスっと笑ってもらいたいです。
お友達やお父さん、お母さんに「読んでみ~」とか勧めていただいたり、
親子関係がギクシャクしている方はこの本でぜひ家族でのコミュニケーションを取ってください!
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