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ブークスによる出版社インタビュー企画第6弾 長崎出版

今回は、大人にも子供にも人気の絵本をはじめ、さまざまなジャンルの本を作っている長崎出版さんにお邪魔しました。

神保町の中にあるアットホームなオフィスです。

長崎出版について

会社の成り立ちを教えていただけますか?

よく社名からは九州の長崎が出発点だと思われていますが、東京豊島区の長崎という地名が由来だそうです。
当初は人文書を中心とした出版社だったようです。創立は35年前ですが、その間に何度か社長が代わったり、休眠状態だったりした時もあったと聞いています。
現社長の下、新たな体制になってからは今年で8年目ですね。
メンバーは社長含め総勢7人で、因みに社長は41歳のイケメン。社歴はあっても、まだまだ若い会社です。

長崎出版の特徴、コンセプト

出版社の特徴、コンセプトはどんなものでしょうか?

うちは特に部署を設けていないんです。だから各自が企画、編集、営業をしています。
一人ひとりが出版社で、それの集合体みたいな感じでしょうか? ある部分非効率的ですが、少ない人数だからこそできることかもしれません。
だから、各自興味のあることが本になっていくので、絵本、文芸、スポーツ、人文社会、実用書、参考書などなど、ジャンルは様々です。もうバラバラ。強いて言うなら小さな総合出版社ですね(笑)。
ただ、社長が常々話しているのですが「これはダメだ」ということは言わない、要は内容やジャンルなどで社として制限をつけないというコンセプトが根底にはあると思います。
会社でジャンルが縛られてしまうのは多々ありますから、そういった意味では自由にやらせてもらっています。

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長崎出版の絵本に対する想い

そっくりそらに

そっくりそらに
作・絵:西岡千晶

今日ご紹介いただいたのもを見るとユニークな絵本が目を引きますね。
純粋に子ども向けではないような、マニアックな感じのものもあるようですけど……。

絵本に興味のあるメンバーが二人加わったのがきっかけで、2006年の春から絵本をはじめました。
人気のある絵本作家さんにお願いして立ち上げることも考えたのですが、長崎出版にとっては新規参入の分野だったので、ちょっと特別なことをしないと絵本を専門でされている他社には敵わないと考えました。「長崎出版も絵本を始めました」とアピールできるものを。
それで、まずは絵本を描いたことがない、でも他の分野では活躍されている方々に声をかけて、絵本を作り始めました。
イラストレーター、画家、フィギュアのクリエーター、漫画家などなど。皆さん絵本に興味のある方ばかりで、とても熱心に取り組んで下さいました。



こびとづかん給食番長

こびとづかん
著者:なばた としたか

給食番長
著者:よしなが こうたく

読者の反応はどうでした?

書店さんに営業に行っても、マニアックって言われましたよ。子供向けじゃないって。(笑)
書店員さんの中にはとても面白がって下さる方もたくさんいたんですけど、いざ発注となると「児童書の棚ではちょっと」ってよく言われてましたね。
だから、最初の頃は美術書の棚で絵本を展開してもらうことも多々ありました。子どもだけでなく大人にも楽しんでもらえる絵本を考えていたので、美術書コーナーで結果が出るとそれもまた嬉しかったですね。
そうして作っていった中に、『こびとづかん』や『給食番長』といったヒット作も生まれました。今では普通に児童書として扱ってもらっています。

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これからの展開について

タパス

タパス
著者:ジョセップ・
バラオナ・ビニェス

それぞれのスタッフが興味を持ったものを本にしているので、今後も、特にジャンルにはこだわるつもりはありません。絵本を作っていた者が料理書を作ることもありましたし、社会科学書を作っていた担当者が野球の本を手がけることもあります。
よく「長崎出版って変だね」って言われますが、むしろ褒め言葉として受けとっています。

それはやはり企画を出す方の発想を重視するからですか?

社長がすごくポジティブというか、放任主義というか…。前向で、自由にやらせてくれる人なので。 その代わり売れないとね……(笑)。
各自が責任をもって企画して、作って、売って、プロモーションもして…という感じです。編集者であり営業マン。特にこれからの時期は、年末に向けて書店営業が忙しくなります。
みんなで分担して全国の書店さんにお伺いしますよ。

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最近のオススメ

明智小五郎読本

明智小五郎読本
著者:住田 忠久

この前(2009年9月)刊行した『明智小五郎読本』ですね。

すごい厚さですね。

976ページで、重さは1.3kg強あります(笑)。
内容は江戸川乱歩の小説で有名な探偵「明智小五郎」に関する読み物で、さらに目録として詳細なデータをつけています。
乱歩の作品は、これまでに数え切れないくらいの映画や演劇、テレビドラマになっています。本書はそのときの資料を全部網羅しているんです。ここまで追求した「明智本」は史上初だと思います。演劇であれば、その時の全スタッフ、キャスト、役者を掲載したりして。非常にマニアックな内容ですが、根強い乱歩ファンやミステリ読者に好評で、高額にも拘わらず順調に売れています。

ちなみに…編集の期間はどれくらいかかったんですか?

企画したのが3年半くらい前で、原稿が最終的に仕上がったのが去年の終わりでした。
ここまで手がかかる本はめずらしいですが、担当者のその想いは本に込められていると思います。

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読者のみなさまにメッセージ

最後に、読者の方に対してのメッセージをお願いします。

小規模ながらも、いろいろと驚かしていきたいという気持ちでいつもいます。
硬軟取り混ぜながら、常に遊び心をもって続けていきたいと思っています。

本日はありがとうございました!

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長崎出版WebSite : http://www.doremifa.net/nagasaki-books/top.html



長崎出版の書籍はこちら

ふたごのクマクマ

ふたごのクマクマ

著者:岡林ちひろ(文)
札幌市円山動物園(写真)
定価:1,365円(税込)

札幌・円山動物園の人気もの、ふたごのホッキョクグマの写真絵本。遊んで、ケンカして、お母さんに甘えて……。人間のように表情豊かでユーモラスな日常を切り取りました。大人も子どもも楽しめる写真絵本です。

雪の日のたんじょう日

雪の日のたんじょう日

著者:ヘレン・ケイ(さく)
バーバラ・クーニー(え)
あんどうのりこ(やく)
定価:1,575円(税込)

今日は誕生日だというのに外は大雪。道はふさがれ、車も人も通れません。心待ちにしていた誕生会を諦めかけていた時、スティーブンにすてきな事件が起こります。家族の愛情や他人への思いやりをみごとに描いた、心温まる物語り。 (1955年アメリカの作品)

黒猫ナイト

黒猫ナイト

著者:山崎杉夫
定価:1,575円(税込)

どこかで聞こえるギターの音色。消えたギター弾きの謎を追え! 港の黒猫、はじめての大冒険。

ケーキーズ

ケーキーズ

著者:デハラユキノリ

定価:1,365円(税込)

ホモでパティシエのフランス人・ジョルジュが経営するお店「ケーキーズ」。 ケーキーズで繰り広げられる3つのお話を収録。

まめおやこ

まめおやこ

著者:友沢ミミヨ
定価:1,260円(税込)

まめのようなおやじのような赤ちゃんと、腹掛けとリボンがトレードマークのママがお届けする爆笑育児マンガ。TV Bros.で好評連載中の「まめおやじ」3年分と描き下ろしを満載した1冊。

ねこの処方箋

ねこの処方箋

著者:ミネット・ヴァレンタイン
訳者:里中哲彦
定価:1,029円(税込)

とっておきのネコ写真と、ちょっとスパイスをかけた癒しメッセージのコラボレーション。

人魚のおくりもの

人魚のおくりもの

著者:バーバラ・レオニ・ピカード作
白坂麻衣子訳
定価:1,470円(税込)

昔ながらのお話に、著者ならではのエッセンスを加えた珠玉の短編集。何でも願いをかなえてくれる「願い星」を手に入れた羊飼いや、麦畑で小さな小さなお城を見つけた少年らが手に入れる、自分にぴったりの「ささやかな幸せ」が心地よい作品を8編。

ペンローズ失踪事件

ペンローズ失踪事件

著者:R・オースティン・フリーマン
訳者:美藤健哉
定価:2,310円(税込)

蒐集家ペンローズの行方が途絶えた。以来を受けたソーンダイク博士は、着実に事実を積み重ね、真実へと近づいていく。「ホームズのライヴァルたち」、ソーンダイク博士の手法が冴えわたる傑作。

パ・リーグどん底時代 激動の昭和48年

パ・リーグどん底時代
激動の昭和48年

著者:佐野正幸
定価:1,680円(税込)

2球団身売り、オーナーが移籍、本拠地のない球団……。昭和48年のパ・リーグは、崖っぷちにたたされていた。リーグの存続すら危ぶまれる危機を乗り切るため、経営陣は奔走する。激動の1年を、ファンの立場から見守った著者が、克明に記す。

ミスター・デンジャー 最後のデスマッチ

ミスター・デンジャー
最後のデスマッチ

著者:伊藤健史
定価:1,680円(税込)

リングを降りた「デスマッチの雄」松永光弘の姿を追う。これまで知らなかった、プロレス界の真実が次々と明らかに。プロレスファン必読!

ゲイ@パリ

ゲイ@パリ

著者:及川健二
定価:2,310円(税込)

レズビアン、ゲイ、バイ、トランスに最も寛容な国といわれるフランス。国民はどのような認識をもっているのか、政治家はどう考えているのか、豊富な資料とインタビューを収録した、知られざるフランスのルポタージュ。

自己実現シンドローム

自己実現シンドローム

著者:梶原公子
定価:1,890円(税込)

「夢を追うのは当たり前」と思いこむようになった若者たち。しかし、自分の夢を叶える=自己実現を「肯定的に諦める」という選択肢はないのだろうか?自己実現強制社会の現状を、若者を取り巻く「食と健康」の観点から見直す。

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