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ブークスによる出版社インタビュー企画第4弾 アノニマ・スタジオ

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今回は、下町ののんびりとした町並みにオフィスを
構えているアノニマ・スタジオさんにお邪魔しました。

アノニマ・スタジオは、KTC中央出版の「ごはんとくらし」をテーマにしたレーベルです。イベントスペースで食堂が開かれていたので、一緒に食事をしながらインタビューをさせていただきました。

アノニマ・スタジオについて--キッチンのある出版社

1階にある本と雑貨屋さん。雑貨屋さんは、エッセイストの中川ちえさんが開いているお店。

オフィスにキッチンがあるんですね。
いつも営業されているのですか?

イベントスペースにキッチンがあるので、今日はイベントとして食堂を開いています。
出版社でイベントを開催するのはかなり特殊だと思います。
特に飲食のイベントをやっているところは他にはないんじゃないでしょうか。普通の出版社はスペースがないので、書店でイベントをやることが多いですね。

1階はイベントスペースと本・雑貨屋さんが入っていて、2階がオフィスになっています。
イベントがないときは打ち合わせスペースとして使ったり、社員がお昼ご飯を食べるときに使用して重宝しているスペースなんですが、外を通る人たちからよく見られますね(笑)。

窓も大きくて、フラッと立ち寄りたくなるところですね。

ここは下町なのでご近所付き合いのある方たちが多く、立ち寄ってくれるようです。
普段、本を買っていってくれる方もいますし、今日のイベントにもたくさんの方たちが来てくださいました。

アノニマ・スタジオさんは「ごはんとくらし」というジャンルなので、
やはり女性が多く活躍されているのですか?

いまは男女半々くらいで、約10名働いています。
もちろん料理好きな男性も多いですよ。

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アノニマ・スタジオのこだわり--写真とレシピ

キッチンがあるイベントスペース。この日開催されていた食堂は大繁盛!

本を作るときのこだわりはありますか?

まずひとつに、写真にこだわりを持っています。
料理本では、「おいしそうな写真だから作ってみようかな」
と思えるような写真を目指しています。

料理の写真集のような本が
多く出版されていますよね。

料理本が出版されると、料理写真のパネル展を書店で行うこともあります。

写真が良くて本を買ったら使いやすかったという声をもらったこともあり、とても嬉しかったです。

他にもこだわっているところはありますか?

もうひとつのこだわりは、レシピです。

レシピ本を出すときは、全てこのイベントスペースにあるキッチンで試作をするんですよ。

レシピ本はたくさんありますが、アノニマ・スタジオから出す本は、レシピの通りに作ったら本当においしくできるのかをちゃんと試作しているんです。

試作は社員の方がされるのでしょうか?

いいえ。試作は社員ではなく、レシピ文字だけを初めて見る情報がフラットな一般の方にしていただいているんですよ。手順で分かりにくいところがないかを確認してもらい、分かりづらい点は修正していくことを目的としているためです。

もちろん、分量通りに作ってちゃんとおいしくできるか、先生が作った料理と食べ比べてそれに近い味になっているか、ということも確認しています。

ここまで凝っている出版社はそんなに多くないと思います。
お金がかかるから料理本を売りたくないという出版社も少なくないんじゃないでしょうか。

試作をすると時間はかかりますが、アノニマ・スタジオではこだわりをもって、みなさんが使いやすい料理本を目指しています。

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イベントについて--イベントと出版活動

この日のメニューは「カンジャン定食」。家庭的な味のするとてもおいしいご飯でした。

今日のようなイベントは、いつ開催しているのですか?

今日開催している食堂は、今後は毎月やっていく予定です。

他にもイベントは色々ありますが、アノニマ・スタジオのホームページでイベントの告知をしているので、ぜひご覧いただいて参加していただきたいです。ただ、人気のイベントは抽選になることもあります。

今日の食堂のイベントをしているなすんじゃさんの料理教室は毎回大人気で、いつも抽選なんですよ。

なすんじゃさんのファンの方がたくさんいらっしゃるんですね。

なすんじゃさんは年4回くらい料理教室をやっていて、春夏秋冬でその時期にあったものを作る大人気のイベントなんです。キムチを漬ける料理教室では、タケノコキムチや、タンポポキムチなど色々な食材を使ったキムチがあって、とてもおいしかったですよ。

なすんじゃさんは食文化にかかわるお話などもしてくれますし、お話が上手で楽しい方なんです。

料理教室がいつも人気なので、今日は初めて食堂をやってみたんですよ。

大人気のなすんじゃさん。とてもユニークな方でした。

なすんじゃさんの本は出版されているのでしょうか?

来年に出版予定です。イベントは出版活動と必ずリンクしています。出版の企画になるようなイベントを開催して本作りをスタートさせることもあって、実際にお客さんの声を聞いて方向性を修正することもあります。

その他に行っているイベントはありますか?

子供向けの絵本を3冊出しているので、近所にある幼稚園の子供たちにお話会のイベントをしたことがあります。

子供たちがイベントスペースに来てくれたり、幼稚園の体育館でやったこともあります。NHKの「がおがおぶーっ!」というアニメーションの絵本で、来月4冊目がでる予定です。

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オススメの本 --高山なおみさん「チクタク食卓 上」
--米沢亜衣さん「イタリア料理の本 2」

いまオススメの本は何ですか?

高山なおみさんの「チクタク食堂 上」です。予想を上回る売れ行きで、下巻はいつでるのかという問い合わせも多く入ってきています。下巻は11月くらいに出る予定です。

高山さんは、「日々ごはん」という日記エッセイをHPで連載していて、その本もアノニマ・スタジオから出版されています。「チクタク食卓」は、そのビジュアル版のようなものです。毎日の食卓を撮影して、簡単なレシピがついているお料理も多数あります。イラストも高山さんご本人が描いているんですよ。

「日々ごはん」はシリーズ化されていて、来月には11冊目が出版される予定です。

高山さんのイベントはないのでしょうか?

今のところはないですが、「日々ごはん」の表紙を書いた方が原画展を行ないます。

以前は、高山さんに“すり鉢教室”を開いていただいたことがあり、みんなで座り込んでゴリゴリすったのが面白かったです。高山さんの料理ではすり鉢を使うことが多いんですよ。

米沢亜衣さんの「イタリア料理の本 2」。おいしそうな写真がたくさん載っていて写真集としても楽しめます。

高山さんの他にオススメの本はありますか?

米沢亜衣さんの「イタリア料理の本 2」が発売されたのですが、本の前半に料理の写真がアップで載っていて、後半部分にはレシピとそのお料理と出会った時のエピソードがエッセイで綴られています。

レシピと言っても、手順に1、2、3の番号をふっていなくて文章になっています。

料理を作らなくても、写真集として眺めても読んでも面白い本ですね。

もちろん、料理は疑うくらいシンプルなのに本当においしいです。
おいしいオリーブオイルが1本あれば、他に何もいらないくらいです。

しかも本にはしおりが2本ついて、写真とレシピにはさめるようになっています。
とても便利なんですよ!

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読者のみなさまにメッセージ

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最後に、読者のみなさまにもメッセージをお願いします。

書店だけでなく、雑貨屋さんやカフェにも本を置いていますので、「アノニマ・スタジオだから買ってみようかな」という感じで、本を手にとってもらえたら嬉しいです。

私たちも、読者のみなさまの期待を裏切らないような本作りをしていきます!

■今回ご紹介した「なすんじゃさんの毎月食堂」は、
 毎月最終水曜日に開催中!
 詳しくは、アノニマ・スタジオの
 イベントスケジュールでご確認ください。
 http://www.anonima-studio.com/frameset.html

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アノニマ・スタジオの書籍はこちら

チクタク食卓 上

チクタク食卓 上

高山 なおみ (著)
¥1,680(税込)

料理家・高山なおみさんが写真とメモ(簡単なレシピ)で蓄えた367日の記録、上巻。2005年1月から6月までの毎日の献立や保存食が掲載されています。料理家の日々の食事を垣間見ることができます。

イタリア料理の本 2

イタリア料理の本 2

米沢 亜衣 (著)
¥1,995(税込)

料理は物語だ。大人気『イタリア料理の本』の第2弾。美しい写真とエピソードとともに、レシピが紹介されています。想像力まで刺激する写真は、写真集としても楽しめる一冊。

日々ごはん 10

日々ごはん 10

高山 なおみ (著)
¥1,365(税込)

シリーズ化された高山なおみさんの日記エッセイ。毎日の出来事が自然体で書かれています。2006年9月~2007年2月の日記。「おまけレシピ」つき。1~9巻もあわせて読みたい。

イタリア料理の本

イタリア料理の本

米沢 亜衣 (著)
¥1,995(税込)

見た目ではない、味なのだ。料理研究家米沢亜衣さんが、長いイタリアの旅で憶えた、いつまでも作り続けたい料理をご紹介。飾らないイタリア料理を食卓でつくってみませんか?

器と暮らす

器と暮らす

中川 ちえ (著)
¥1,575(税込)

「暮らしのなかの器」にまつわる旅先での出会いからうまれたエッセイ。中川さん自身が撮影した写真と共に綴られています。本文中に登場したお店も紹介されています。

アジ紙 - 東欧を旅する雑貨店チャルカの、好きで好きで仕方のない紙のはなし。

アジ紙 - 東欧を旅する雑貨店チャルカの、好きで好きで仕方のない紙のはなし。

チャルカ (著)
¥1,680(税込)

紙と、紙の周りには、間違いなく、心を動かすほどの魅力的な何かがある--。アジ紙にアジ紙の写真がある、なんとも不思議な本。ページの手触りも楽しめます。

fu-chi 10 - まじめにじょうずに暮らしを旅する

fu-chi 10 - まじめにじょうずに暮らしを旅する

¥735(税込)

フランス語で“美しいガラクタ”を意味する「ブロカント」のお店紹介や、活版印刷を楽しむ人々が紹介されています。時を経ても輝き続けるものを探っています。

京都に暮らす雑貨暦

京都に暮らす雑貨暦

ナカムラ ユキ (著)
¥1,680(税込)

京都・北白川のフランス雑貨ショップ&ギャラリーの店主ナカムラユキさんの作品。暮らしを楽しむヒントの詰まった本です。日々を彩る雑貨と京都に暮らしてみたいですね。

なぜ?どうして?がおがおぶーっ! 1

なぜ?どうして?がおがおぶーっ! 1

リラ・プラップ (原著)
¥1,050(税込)

NHKで放送されていた“なぜ?どうして?がおがおぶーっ!”のアニメ絵本。動物たちの「なぜ?」「どうして?」を親子で一緒に楽しめます。

こどもといっしょに食べるはじめてのごはん

こどもといっしょに食べるはじめてのごはん

野口 真紀 (著)
¥1,470(税込)

料理研究家・野口真紀さんが、育児経験をもとに考えた5~11カ月の赤ちゃん用の離乳食レシピ集。離乳食を迎える時期に役立てたい一冊です。

こどもといっしょに食べるはじめてのスープ

こどもといっしょに食べるはじめてのスープ

野口 真紀 (著)
¥1,470(税込)

栄養が十分にとれて野菜いっぱいのスープを、我が子のために作ってみませんか?表紙のかわいさだけでなく、中身もしっかりしていて活用できます。

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